子持ち銀河, ヘルクレス座球状星団 他『Unistellar社のeVscopeで天体観測』~星の庶民様の天体観測記~(2021.2.7)
- eVscopeについて
- 観測環境
- eVscopeでいろいろ観てみます!
- 子持ち銀河/Whirlpool Galaxyを観てみる
- りょうけん座球状星団を観てみる
- ヘルクレス座球状星団/ Hercules Globular Clusterを観てみる
- ソンブレロ銀河/ Sombrero Galaxyを観てみる
- ひまわり銀河/ Sunflower Galaxyを観てみる
- おわりに
eVscopeについて
天文ファンの間で近頃話題に挙げられている、Unistellar社の『eVscope』。クラウドファンディングで従来の望遠鏡より100倍パワフルを謳い文句に、登場してから瞬く間に有名になりました。
この記事の読者はeVscopeが何者なのかは既にご存知だと思いますので、製品の紹介は割愛いたします。知りたい人は↓からどうぞ。
ちなみにeVscopeの注文、開梱、組み立て等の記録はこちら!ご参考までに^^
〇総合ギャラリー(eVscope)はこちら
観測環境
eVscopeでいろいろ観てみます!
The 真冬でめちゃくちゃ寒いですが、今夜も有名どころを狙っていきます。まぁ、eVscopeは遠隔で動かせるので、設置した後は部屋の中でぬくぬくしながら天体観測できちゃいますが・・・!
子持ち銀河/Whirlpool Galaxyを観てみる
まずは銀河の中でも非常に有名な銀河である、『子持ち銀河』を観てみます。幼いころに図鑑で見て、いつか自分で観てみたいと思っていた銀河の一つであり、とても楽しみです。比較的明るい銀河で、気軽に観れる銀河として知られていますが、それでも都会から観るにはそう簡単にはいきません。eVscope様様です。
子持ち銀河(こもちぎんが、M51、NGC 5194)はりょうけん座にある渦巻銀河である。渦巻銀河NGC 5194から4' 35" 離れたすぐ近くに伴銀河NGC 5195があることが名前の由来であり、伴銀河を含めて子持ち銀河と呼ぶ場合もある-中略-。直径はおよそ10万光年。
引用元:ウィキペディア
NGC 5195もしくはM51bは、子持ち銀河(NGC 5194、M51a)に付随する矮小銀河である。これらの銀河はりょうけん座の方向へ地球から約2500万光年離れている。この銀河は、天文学で最も有名な伴銀河である。
引用元:ウィキペディア
りょうけん座に位置しています。※下図の赤丸の位置。
実際に導入してみます。
こちらは導入後エンハンストビジョンをかけて、2分,5分,10分程度露出した様子です。時間をかけるごとに鮮明になっていることが分かりますね。
10分露光した画像を調整したのが以下です。子持ちであることがきちんと分かりますね!
りょうけん座球状星団を観てみる
続いて、球状星団の中でも大きくて有名な『りょうけん座 球状星団』を観てみます。6.4等級であるため双眼鏡なら見える程度でしょうか。でもeVscopeなら簡単にとらえてくれるでしょう。
M3 (NGC 5272) はりょうけん座にある球状星団である。シャルル・メシエが彗星に似た天体をカタログにまとめる契機となった天体とされる。
引用元:ウィキペディア
上述の通り、りょうけん座に位置しています。※下図の赤丸の位置。
実際に導入してみます。
こちらは導入後エンハンストビジョンをかけて2分及び5分程度露出した様子です。撮り忘れていたのですが、エンハンストビジョンをかける前から星団があることが分かるくらいはっきりと写っていました。
10分露光した画像を調整したのが以下です。分解能はお世辞にも良いとは言えませんが、こんなにも気軽に見えてしまうのは素晴らしいことですね。
ヘルクレス座球状星団/ Hercules Globular Clusterを観てみる
続いて、またもや有名な球状星団です。もっとも有名な球状星団と言ってもよいかもしれません。見かけの明るさは5.8等級と、M3よりも明るいです。
M13 (NGC 6205) はヘルクレス座にある球状星団。「ヘルクレス座球状星団」 (Hercules Globular Cluster、Great globular cluster in Hercules)とも呼ばれる。
引用元:ウィキペディア
上述の通り、ヘルクレス座に位置しています。※下図の赤丸の位置。
実際に導入してみます。
こちらは導入後エンハンストビジョンをかけて24秒および13分程度露出した様子の比較です。
さすがに明るい球状星団なだけあって、露光時間が短くても十分に認識できます。
780秒露光したものをアプリで調整します。これでだいぶはっきりとしたと思います。
ソンブレロ銀河/ Sombrero Galaxyを観てみる
続いて銀河に戻りまして、銀河の中でも非常に有名な名前付き銀河である、『ソンブレロ銀河』を観てみたいと思います。ソンブレロというのはメキシコの伝統的なつばの広い帽子のことです。
ソンブレロ銀河(ソンブレロぎんが、M104、NGC 4594)はおとめ座にある銀河である。おとめ座のスピカの約 11° 西に位置する。通称はソンブレロを横から見た姿に似ていることから付けられている。月の約 1/5 の視直径があるが、暗いため肉眼で見ることはできない。
引用元:ウィキペディア
上述の通り、おとめ座に位置しています。※下図の赤丸の位置。
実際に導入してみます。
こちらは導入後エンハンストビジョンをかけて20秒および1200秒程度露光した様子の比較です。
1200秒露光したほうはかなりよく写っているので、これで完成で良しとします(笑)
ひまわり銀河/ Sunflower Galaxyを観てみる
最後に、これまた有名な名前付き銀河である『ひまわり銀河』にトライします。
M63 (NGC 5055) はりょうけん座にある渦巻銀河。ひまわり銀河という通称で知られる。天の川銀河とほぼ同じ10万光年の直径を持つとみられる。M51やM101と同じM51銀河群に属している。
引用元:ウィキペディア
上述の通り、りょうけん座に位置しています。※下図の赤丸の位置。
実際に導入してみます。
こちらは導入後エンハンストビジョンをかけて300秒ほど露光した様子です。なんとなく銀河なのかな?というのが分かる程度です。知らない人が見たらただぼんやりと雲のようなものが見えるな、くらいにしか思わないでしょうね・・・。
これをアプリで調整したのがこちら。渦巻構造までは分かりませんが、銀河であることがなんとなく分かります。
おわりに
今日はここまで!まだまだ見たい天体がたくさんあるので、楽しみです^^/
ここまで読んでいただきありがとうございました(^^♪
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筆者:星の庶民様