星の庶民様の天体観測記

ゆるりと天体観測。

干潟星雲, わし星雲, 亜鈴状星雲 他『Unistellar社のeVscopeで天体観測』~星の庶民様の天体観測記~(2021.8.3)

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eVscopeについて

天文ファンの間で近頃話題に挙げられている、Unistellar社の『eVscope』。クラウドファンディングで従来の望遠鏡より100倍パワフルを謳い文句に、登場してから瞬く間に有名になりました。

 

この記事の読者はeVscopeが何者なのかは既にご存知だと思いますので、製品の紹介は割愛いたします。知りたい人は↓からどうぞ。

camp-fire.jp

unistellaroptics.com

 

ちなみにeVscopeの注文、開梱、組み立て等の記録はこちら!ご参考までに^^

hoshisyomi.ikibito.info

hoshisyomi.ikibito.info

hoshisyomi.ikibito.info

 

〇総合ギャラリー(eVscope)はこちら

天体写真ギャラリー(星座による分類)

天体写真ギャラリー(天体カタログによる分類)

天体写真ギャラリー(惑星・恒星 他)

 

観測環境

日時  2021.8.3
場所  八王子中心街から徒歩圏内
気温  約26℃
 4.0~6.0 [m/s]
月齢  24.1(三日月)

 

eVscopeで有名どころを狙います!

今回も夏の天体を中心に有名どころを観測してみました。ちょっと風が強かったので、エンハンストビジョンが止まりがちでしたが、粘りました。※eVscopeは振動がある程度大きくなると動作が停止するようにできています。

 

三裂星雲 /Trifid Nebulaを観てみる

7月末にも観た三裂星雲ですが、再度トライ!

三裂星雲(さんれつせいうん、M20、NGC 6514)はいて座にある散光星雲。星雲が3つの部分に裂けて見えるところから三裂星雲と呼ばれている。ただし、実際に星雲が3つに分割されているわけではなく、M20の輝いて見える散光星雲の手前に位置する暗黒星雲の姿により、後ろの散光星雲が3つに分割されているように見えている。

引用元:ウィキペディア 

 

いて座に位置しています。※下図の赤丸の位置。

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実際に導入し、エンハンストビジョンをかけて、64秒, 180秒程度露光したのが以下です。撮って出しだとまだまだはっきりしませんね。

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180秒のものをアプリでパパっと調整したのが以下です。露光時間が短いので画像が粗いですが、前回よりは良く色が出てくれたと思います。(まぁ調整の仕方かもしれませんが・・・)

⇒M20のギャラリーはこちら

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干潟星雲/Lagoon Nebulaを観てみる

続いてこれまた有名どころ、いて座のM8「干潟星雲」を観てみました。

干潟星雲(ひがたせいうん、M8、NGC 6523) はいて座にある散光星雲(輝線星雲)である。散光星雲を南北に横切る帯状の暗黒星雲が存在し、その姿が干潟に似ていることからその名が付けられている。星雲と同じ位置に散開星団 NGC 6530 も重なって見える。

引用元:ウィキペディア 

 

上述の通り、いて座に位置しています。※下図の赤丸の位置。

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実際に導入し、エンハンストビジョンをかけて、88秒, 300秒程度露光しました。

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300秒のものを調整したのが以下です。ピントが合っていないのが残念ですね・・・。

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上述の通り、干潟星雲の中にはNGC6530散開星団も写っています。下の赤丸の部分です。

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M16わし星雲/Eagle Nebulaを観てみる

続いて、へび座の「M16わし星雲」にチャレンジしました。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したわし星雲中心部の「創造の柱」の画像が有名ですが、eVscopeでも意外としっかり見えました!

わし星雲(わしせいうん、M16、NGC 6611、IC 4703)は、へび座に位置する散開星団と散光星雲の複合した天体である。散開星団の背景に散光星雲が広がっており、メシエ天体としての番号M16は散開星団の方に付けられた番号である。散光星雲にはIC 4703という番号が付けられている。

引用元:ウィキペディア 

 

上述の通り、へび座に位置しています。※下図の赤丸の位置。

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実際に導入し、エンハンストビジョンをかけて、8秒, 120秒, 540秒露光した比較が以下です。8秒と540秒では色味も粗さも圧倒的に違うのが分かります。

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540秒のものを簡易的に調整したのが以下です。きちんと創造の柱まで見えてよかったです。

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M27亜鈴状星雲/Dumbbell Nebulaを観てみる

以前、ペルセウス座の「小亜鈴状星雲」は観たのですが、今回は大きいほうの亜鈴にチャレンジしました。小さいほうが観えたので、大きいほうは大丈夫なはず・・・!笑

亜鈴状星雲(あれいじょうせいうん、M27, NGC 6853、Dumbbell Nebula)はこぎつね座にある惑星状星雲である。地球からの距離は約1,235光年。その形が鉄亜鈴に似ていることから名づけられている。

引用元:ウィキペディア 

 

上述の通り、こぎつね座にあります。※下図の赤丸の位置。

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実際に導入し、エンハンストビジョンをかけて、56秒, 240秒程度露光しました。

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240秒のものを簡易的に調整したのが以下です。たった4分でここまで写ってくれるのは凄すぎます。

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おわりに

今日はここまで!まだまだ見たい天体がたくさんあるので、楽しみです^^/

ここまで読んでいただきありがとうございました(^^♪

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筆者:星の庶民様

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