レナード彗星とM3星団が接近!一緒に撮影したい! 『Unistellar社のeVscopeで天体観測』~星の庶民様の天体観測記~(2021.12.3)
eVscopeについて
天文ファンの間で近頃話題に挙げられている、Unistellar社の『eVscope』。クラウドファンディングで従来の望遠鏡より100倍パワフルを謳い文句に、登場してから瞬く間に有名になりました。
この記事の読者はeVscopeが何者なのかは既にご存知だと思いますので、製品の紹介は割愛いたします。知りたい人は↓からどうぞ。
ちなみにeVscopeの注文、開梱、組み立て等の記録はこちら!ご参考までに^^
観測環境
12月3日にレナード彗星とM3星団が最接近
11/26~11/27にも一度観察したレナード彗星(その時の記事はこちら)。11/3の13:00頃には球状星団のM3と最接近するとのことで、ぜひ一緒に撮ってみたいと思っていました。
レナード彗星の詳細については↓参照。
eVscopeで実際に観てみる
さて、さすがに13:00に星が観えるはずもないので、3日の朝(というか夜中)3:30に起きて、トライしてみました。
りょうけん座の方向、方角は東北東、高度は36°で、eVscopeのアプリによると明るさは5.05等級のようです。これからさらに明るくなるようですが、まずまずの明るさですね。
エンハンストビジョンをかけて、約3分露出したのがこちら。
そしてこれをちゃちゃっと調整したのがこちら。
11月末に観た時よりもよく写っている気がします。(詳しくはこちら)
しかし!M3が写っていない(泣)
日本では最接近時から時間がたっているので、eVscopeの画角には入りきりませんでした・・・。
こうなったら止む無し。初めてのモザイク合成にチャレンジするしかありません。
モザイク合成でレナード彗星とM3を一枚に
さぁ、天体観測初心者の私にはモザイク合成は初めての試みです。モザイク合成というのは、1枚の写真では納まりきれない大きな天体等に対して、ちょっとずつずらしながら撮った複数枚の写真をあとから合成し、最終的に一枚の写真にしてしまう手法です。
いまいちやり方が分かっていませんが悩んでいたら朝日が昇ってきてしまうので、えいやでやってみました。
とりあえず望遠鏡を少しずつ動かしながら複数枚撮って、あとで画処理ソフトで合成するんでしょ!?レベルの認識。
彗星からM3まで4枚撮影してみました。
それぞれの画像に対してノイズの入り方等違うので、それぞれ気持ち程度の微調整をしました。
モザイク合成は、『Imege Composite Edittor』というフリーソフトを使用してみました。
使用方法はネットの情報を参考に手探りで・・・。
まずは「New Panorama From Images」(一番左)から使用する画像を選択します。
「1 IMPORT」にて、「Simple panorama」か「Structured panorama」のいずれかを選択します。画像によってはSimpleのほうでオートで合成してくれるみたいなのですが、今回の場合はエラーが起きて無理でした。
よって、「Structured panorama」を選択。
「Camera motion」は「Auto-detect」を選択。
続いて、「Layout」を設定。私の場合は4枚を縦向きに連結したかったので、次のように設定しました。そのほかの項目はスルー。
続いて、「Overlap」の設定。ここが重要のようですね。値をいろいろいじってはトライして・・・を繰り返し、うまく合成されるよう調整しました。
ここまで設定出来たら、「NEXT」をクリック。すると合成されます。
「2 STITCH」画面で結果を確認し、問題なければ「NEXT」をクリック。
すると「3 CROP」画面に切り替わり、ここで画像のトリミングの調整ができます。
そこまで終わったら、「NEXT」をクリック。
あとは「4 EXPORT」画面に切り替わるので、希望のフォーマットや画質で出力します。
合成した結果がこちら!
それほど難しくはありませんでしたが、クオリティは低い・・・。継ぎ目がばればれ・・・。今後精進します!
おわりに
今日はここまで!まだまだ見たい天体がたくさんあるので、楽しみです^^/
ここまで読んでいただきありがとうございました(^^♪
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筆者:星の庶民様