小亜鈴状星雲まで観えた!!Unistellar社のeVscopeで天体観測☆~星の庶民様の天体観測記~(2020.11.11-12)
eVscopeについて
天文ファンの間で近頃話題に挙げられている、Unistellar社の『eVscope』。クラウドファンディングで従来の望遠鏡より100倍パワフルを謳い文句に、登場してから瞬く間に有名になりました。
この記事の読者はeVscopeが何者なのかは既にご存知だと思いますので、製品の紹介は割愛いたします。知りたい人は↓からどうぞ。
ちなみにeVscopeの注文、開梱、組み立て等の記録はこちら!ご参考までに^^
観測環境
M76 小亜鈴状星雲を観てみる
さて、まだ届いたばかりのeVscope。今は11月で有名どころの観測対象は豊富です。前回は組み立てからオリオン座大星雲を観るところまで書きましたが、次はM76 通称 小亜鈴状星雲(Little dumbbell nebula)にしました!
M76(NGC 650、651)は、ペルセウス座にある惑星状星雲である。小亜鈴状星雲(しょうあれいじょうせいうん)とも呼ばれる。
メシエ天体の中では最も暗い目標の中の一つである。
理由は、ありません(笑)
eVscopeのアプリでは、今見える天体を一覧にして表示してくれるのですが、その中から見たいものを適当に選んで導入する感じです。
導入はいたって簡単。アプリ画面をポチるだけですから。それで数十秒で完璧に導入してくれます。場合によっては多少手動で微調整するくらいです。
まずはエンハンストビジョン(綺麗に見せてくれる全自動の画処理機能)をかける前の画像です。
中央少し下あたりにうっすらと何かありそうだな、、、ということが分かるくらいです。
この状態で、エンハンストビジョンをかけるといっきに綺麗になります。ですが、上の説明でもあるように、メシエ天体の中でも暗い天体ということで、八王子の公害バリバリのところからでは無理がありますね・・・。それでも写るところがすごいですが。
露光時間で順に並べてみます。
やはりそれなりに露光時間をとったほうがノイズが除去されて綺麗になりますね。
それでは最終的に少しだけ画像を調整して、出来上がったのがこちらです。
真ん中からずれてるのは気にしなーい。(泣)
NGC456 ふくろう星団を観てみる
さて、次はNGC456、通称 ふくろう星団(Owl Cluster)を観てみます。
NGC 457(Caldwell 13、Melotte 7)は、カシオペヤ座の方角に約7900光年離れた位置にある散開星団である。ふくろう星団(Owl Cluster)、とんぼ星団(Dragonfly Cluster )という名前でも知られる。また、5等級のカシオペヤ座φ1星と7等級のカシオペヤ座φ2星が両目のように見えるため、映画のキャラクターに例えてE.T.星団(ET Cluster)とも呼ばれる。1787年にウィリアム・ハーシェルが発見した。約2100万歳であると推定されている。12等級から15等級の約150個の恒星が集まっている。
まずはエンハンストビジョン(綺麗に見せてくれる全自動の画処理機能)をかける前の画像です。
星団であることがこの段階でも分かりますね。
続いてエンハンストビジョンをかけてみます。
今回はあまり露光時間をとらなかったのでそれほど違いがありません。
携帯アプリでちゃちゃっと補正したのが以下です。
M82 葉巻銀河を観てみる
さて、次はM82 (NGC 3034) 、通称 葉巻銀河(Cigar Galaxy)を観てみます。
M82 (NGC 3034) は、おおぐま座にある不規則銀河。距離は1200万光年。M81の丸い形との対照が面白い。その形から葉巻銀河(Cigar Galaxy) ともいう。
まずはエンハンストビジョン(綺麗に見せてくれる全自動の画処理機能)をかける前の画像です。
画面中央やや上にうっすらと銀河らしきものが見えます。
続いてエンハンストビジョンをかけてみます。
16秒と10分だとだいぶ差があることが分かりますね。
アプリ補正後が以下です。ちょっとだけましになりました。
ちなみに、eVscopeの接眼部から除いた様子を撮影してみました。銀河を直接接眼部から覗けるなんて凄いことですよね!ご参考までに~
おわりに
今日はここまで!まだまだ見たい天体がたくさんあるので、楽しみです^^/
ここまで読んでいただきありがとうございました(^^♪
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筆者:星の庶民様