星の庶民様の天体観測記

ゆるりと天体観測。

アンドロメダ銀河 他『Unistellar社のeVscopeで天体観測』~星の庶民様の天体観測記~(2021.12.4)

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eVscopeについて

天文ファンの間で近頃話題に挙げられている、Unistellar社の『eVscope』。クラウドファンディングで従来の望遠鏡より100倍パワフルを謳い文句に、登場してから瞬く間に有名になりました。

 

この記事の読者はeVscopeが何者なのかは既にご存知だと思いますので、製品の紹介は割愛いたします。知りたい人は↓からどうぞ。

camp-fire.jp

unistellaroptics.com

 

ちなみにeVscopeの注文、開梱、組み立て等の記録はこちら!ご参考までに^^

hoshisyomi.ikibito.info

hoshisyomi.ikibito.info

hoshisyomi.ikibito.info

 

〇総合ギャラリー(eVscope)はこちら

天体写真ギャラリー(星座による分類)

天体写真ギャラリー(天体カタログによる分類)

天体写真ギャラリー(惑星・恒星 他)

 

観測環境

日時  2021.12.4
場所  八王子中心街から徒歩圏内
気温  約2℃
 1.0~2.0 [m/s]
月齢  29.2(新月

 

大型天体をお試しで!

今回はeVscopeの画角には収まりきれない大型の天体を中心に狙いました!本当はモザイク合成で全体を写してあげたいところですが、今回はお試しということで、単純に一枚だけの撮影です(;^_^A

 

アンドロメダ銀河 /Andromeda Galaxyを観てみた

非常に大きな天体の一つで、銀河の中で最も有名なもののひとつですね。視直径は月数個分ですから、満月がぎりぎり収まるくらいのeVscopeでは全く画角に入りきらない天体です。

アンドロメダ銀河(アンドロメダぎんが、M31、NGC 224)は、アンドロメダ座に位置する地球から目視可能な渦巻銀河である。さんかく座銀河 (M33) 、銀河系(天の川銀河)、大マゼラン雲、小マゼラン雲などとともに局所銀河群を構成する。
地球から約250万光年の距離に位置し、M33とともに肉眼で見える最も遠い天体である。およそ1兆個の恒星から成る渦巻銀河で、直径22万光年と我々の天の川銀河(直径10万光年)よりも大きく、局所銀河群で最大の銀河である。

引用元:ウィキペディア  

 

アンドロメダ座に位置しています。※下図の赤丸の位置。

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実際に導入し、エンハンストビジョンをかけて、120秒程度露光したのが以下です。これだとモヤっとした円盤状のものだなぁくらいにしか見えないですね。画像調整でどこまで盛れるかにかかってますね(笑)

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これを後からちゃちゃっと調整したのが以下です。アンドロメダ銀河は明るすぎて逆に苦手だとUnistellar社も言っているのですが、思ったよりきちんと写ってますね。

あとはモザイク合成できちんと全体を撮ってあげたいですね。

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想定以上にうまく写ったものの、どう考えても露光時間が足りてませんね・・・。次回トライするときは10分くらいは露光してみようと思います!

 

ばら星雲/Rosette Nebulaを観てみた

続いて、これまた大型天体で有名なバラ星雲を観てみました!以前、一度観たことがあって、その時も中心部のみしか収まりませんでした。

※以前の記録はこちら↓

hoshisyomi.ikibito.info

※バラ星雲のギャラリーはこちら↓

hoshisyomi.ikibito.info

 

ばら星雲(ばらせいうん、英: The Rosette Nebula 、NGC 2237-9, 2246、Caldwell 49)は、いっかくじゅう座の方向にある散光星雲(HII領域)である。赤いバラの花飾り(ロゼット)のような姿であることから「ばら星雲(バラ星雲)」とよばれている。

引用元:ウィキペディア 

 

上述の通り、いっかくじゅう座に位置しています。※下図の赤丸の位置。

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実際に導入し、エンハンストビジョンをかけて、16秒, 120秒, 240秒, 360秒程度露光した比較が以下です。数分露光すればなんとなくモヤっとしたものが写っているのが分かりますが、かなり厳しいですね・・・。

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360秒のものをかなり強調ぎみに調整したのが以下です。さすがにざらざらですね。そしてやはり中心部しか画角に入っていませんね。

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おまけ1:NGC891銀河を観てみた

さて、大型天体は以上として、あとは気ままに銀河でも^^

以前に一度観たことがありますが、再度トライしてみました。

NGC 891(Caldwell 23)は、アンドロメダ座の方角に地球から約3000万光年の距離にある非棒状渦巻銀河である。1784年10月6日にウィリアム・ハーシェルが発見した。この銀河は、おとめ座銀河団にあるNGC 1023銀河群を構成する銀河である。

引用元:ウィキペディア 

 

※以前の記録はこちら↓

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※NGC891銀河のギャラリーはこちら↓

hoshisyomi.ikibito.info

 

上述の通り、アンドロメダ座に位置しています。※下図の赤丸の位置。

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実際に導入し、エンハンストビジョンをかけて、36秒, 240秒, 360秒露光した比較が以下です。

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360秒のものを調整したのが以下です。

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おまけ2:天王星/Uranusを観てみた

おまけ2として、今度は太陽系の中で2番目に遠い惑星である、「天王星」にトライしてみました。以前海王星は観たことがありましたが、きちんと青色の球体であることが認識できました。海王星に比べると天王星の青色は薄いので、それがきちんと認識できるかがポイントですね!

天王星(てんのうせい、Uranus)は、太陽系第7惑星である。太陽系の惑星の中で木星土星に次ぎ3番目に大きい。1781年3月13日、イギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルにより発見された。名称は、ギリシア神話における天の神ウーラノス(Ουρανός、ラテン文字転写: Ouranos)のラテン語形である。
最大等級+5.6等のため、地球最接近時は肉眼で見えることもある。ハーシェル以前に恒星として20回以上観測されていた(肉眼観測も含む)ことが判明した。

引用元:ウィキペディア 

 

海王星を観た時の記録はこちら↓

hoshisyomi.ikibito.info

海王星のギャラリーはこちら↓

hoshisyomi.ikibito.info

 

実際に導入した様子が以下です。星雲や銀河などとは異なり、惑星の場合はエンハンストビジョンをかけずに、露光時間やゲインを手動で調整して綺麗に見えるパラメータを設定します。

とても小さいですが、球体であることが認識できますね。

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この画像のサイズや彩度等調整したのが以下です。薄い青色の球体であることが分かりますね!

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おわりに

今日はここまで!まだまだ見たい天体がたくさんあるので、楽しみです^^/

ここまで読んでいただきありがとうございました(^^♪

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筆者:星の庶民様

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